CADIEE(キャディー)の特徴
CADIEEにより、壁や窓からのふく射の影響や居住者の居場所を三次元的に考慮した上で、各室ごとの温熱快適性指標と空調負荷を同時に計算することが可能となりました。- 快適性に大きな影響を及ぼす輻射を三次元的に、かつ、高精度に評価
- エアコンの熱源特性をモデル化して組み込み、室内への投入熱量と電力消費を同時に模擬できる「エアコンシミュレータ機能」を搭載
- 直感的で操作しやすいGUIを装備
- 拡張アメダス気象データ標準年1995年版 全国842地点標準装備
- Q値、μ値、簡易計算機能
CADIEEの利用
2009年9月には国土交通大臣から、住宅性能表示制度に関する特別評価方法「年間暖冷房負荷量の計算方法を用いて評価する方法」として認定されました(本ツールは11件目の認定)。CADIEEは、一般住宅を対象にしたツールですが、集合住宅や業務用ビル、店舗などへの適用も可能です。電力会社からの依頼研究で活用する他、空調機器メーカーでの既存製品の改良や新製品開発、ハウスメーカや工務店、設計事務所などでの、住宅設計や開発、改良、営業での利用も視野に、商品化を進めています。CADIEEの構成
CADIEEには以下のプログラムが含まれています。- CADIEEデータインターフェース 建物データなど計算に必要な条件を入力するインタフェース
- 3Dビューワー 室内の温度の状態を3次元で可視化
- グラフビューワー 計算結果をグラフで表示
弊社独自開発の熱CADにより計算モデルの作成が容易です。
- 建築のプラン作成
- 屋根・壁・床・天井・窓等の建築材料の選択(データベースより)
- 建築物方位
- 部屋単位での空調機器の有無、設定温度、運転時間の設定(エアコンシミュレーター)
- 部屋単位での換気回数の設定
- 部屋単位での熱源(人間、機械等)の有無、発熱スケジュールの設定
- 建築物に必要な断熱仕様や、エアコンなどの空調機器の適正性能の検討
目に見えない室内の温熱環境を可視化します。
- 計算結果から室温・湿度・表面温度・顕熱負荷・潜熱負荷を表示
- 快適性の指標(PMV,SET)、MRTを表示
- 1年間の温度変化をアニメーションで確認
- 建築物と熱的性能を鳥瞰できる
- 計算条件の違うモデルを左右に並べて比較など、検討が容易
- 最暑日、最寒日の室温等を瞬時に検索、表示
計算結果をグラフで確認しながら性能の違いなどを検討できます。
- 全棟または各部屋の年間暖冷房負荷、月毎のエネルギー消費量(熱負荷、空調費換算)をグラフ表示
- 確認したい部屋の温度、表面温度、湿度、熱負荷、表面温度をグラフ表示
- 建築物全体からエネルギーの使用状態の把握、検討
- 条件の違う計算結果の比較
- 計算結果から室温・湿度・表面温度・顕熱負荷・潜熱負荷やPMV,SET,MRTを出力
- CSV出力機能
推奨動作環境
- OS Vista(32bit版)以降
- CPU Intel Pentium4, CoreDuo, Core i7などのCPUまたは完全互換CPU
- メモリ 2GB以上を推奨
- ハードディスク 数十GB以上
- USBポート 1ポート