OffGrid(オフグリッド)の概要
OffGrid(オフグリッド)はTRNSYSの計算エンジンを搭載した建築物の温熱・エネルギー評価システムです。室温や年間暖冷房負荷を計算し、 目には見えない室内の温熱環境をグラフや365日24 時間変化するアニメ-ションで可視化しているので、室内の暑さ寒さが一目でわかります。
このほか、以下のような検討や利用が可能です。
- 建築物の温熱性能の評価
- 最大熱負荷計算による必要な空調機器容量の算出(※建築物全体及び部屋単位で算出)
- 空調機器使用時の年間暖冷房負荷/電気代/CO2排出量(※建築物全体及び部屋単位で算出)
- 気象・立地条件による建築物への影響の評価
- 拡張アメダス気象データ標準年1995年版 全国842地点標準装備
- 利用形態や熱源・換気による建築物への影響の評価
- 工法別の性能評価(内断熱・外断熱等)
- LCC(ライフサイクルコスト)算出用の基礎データとして出力を活用可能
OffGridの構成
OffGridには以下のプログラムが含まれています。- 熱CAD 建物データなど計算に必要な条件を入力するインタフェース
- 3Dビューワー 室内の温度の状態を3次元で可視化
- グラフビューワー 計算結果をグラフで表示
弊社独自開発の熱CADにより計算モデルの作成が容易です。
- 建築のプラン作成
- 屋根・壁・床・天井・窓等の建築材料の選択(データベースより)
- 建築物方位
- 部屋単位での空調機器の有無、設定温度、運転時間の設定
- 部屋単位での換気回数の設定
- 部屋単位での熱源(人間、機械等)の有無、発熱スケジュールの設定
- 空調機器の性能値入力(出力・COP値・力率を考慮した電気料金の算出可)
- 建築物に必要な断熱仕様や、エアコンなどの空調機器の適正性能の検討
目に見えない室内の温熱環境を可視化します。
- 1年間の温度変化をアニメーションで確認
- 建築物と熱的性能を鳥瞰できる
- 計算条件の違うモデルを左右に並べて比較など、検討が容易
- 最暑日、最寒日の室温等を瞬時に検索、表示
計算結果をグラフで確認しながら性能の違いなどを検討できます。
- 全棟または各部屋の年間暖冷房負荷、月毎のエネルギー消費量(熱負荷、空調費換算)をグラフ表示
- 確認したい部屋の温度、表面温度、湿度、熱負荷、表面温度をグラフ表示
- 建築物全体からエネルギーの使用状態の把握、検討
- 条件の違う計算結果の比較
推奨動作環境
OffGrid Ver1.0をご利用いただくためには、以下のハードウェアとソフトウェアが必要となります。- OS Vista(32bit版)以降
- CPU Intel Pentiumまたは完全互換のCPU・メモリ128MB以上(256MB以上を推奨)
- メモリ 512MB以上(1GB以上推奨)
- 空ハードディスク150MB以上
- USBポート 1つ
- CD-ROM、CDドライブまたはDVDドライブ (インストール時に必要です)
本システムはマルチプロセッサのシステムでもご利用になれますが、使用されるのは1つのプロセッサのみです。