床の色をかえて比較をしてみましょう。
室内の気温の変動には、蓄熱の位置や大きさ、室内内部の色も関係しています。
蓄熱しようとする床の色を黒色系にすると床面の温度が上がって、室内の暖房方法としても有効です。逆に、非蓄熱部位は明色にして、部屋を明るくしたほうがよいといえます。
ここでは、床面の色を変えてシミュレーションしています。
色だけでなく、蓄熱の位置や大きさなども考慮する必要があります。
ケース1 (室外側に断熱材)
日射吸収率 |
床表面 0.4
クリーム色
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ケース4 (室外側に断熱材+床面の日射吸収率)
日射吸収率 |
床表面 0.9
暗い色
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結果の比較
ケース1 ---2月
床面 クリーム色
- 最高室温 16.62℃
- 平均室温 12.35℃
- 最低室温 10.18℃
ケース4 --- 2月
床面 暗い色
- 最高室温 17.14℃
- 平均室温 13.16℃
- 最低室温 10.97℃
ケース1 --- 8月
床面 クリーム色
- 最高室温 33.87℃
- 平均室温 31.04℃
- 最低室温 29.46℃
ケース4 --- 8月
床面 暗い色
- 最高室温 34.23℃
- 平均室温 31.58℃
- 最低室温 30.01℃
緑の線:室温、黒の線:外気温、茶色:床表面温度
計算結果
冬の場合を比較すると、室内温度にはさほど差がありませんが、床面の温度(茶色の線)が高くなっているのが分かります。
夏の場合は、室温が高くなるので、日よけや換気などの対策をすると効果的です。
次のページでは、床面を暗い色した [ ケース4 ] に、障子をつけて夏の検討をしています。
計算条件
建物形状 |
幅12(m), 奥行き6(m), 高さ2.6(m), 方位0(°)
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開口部 |
南 幅8.0(m), 高さ2.3(m), 腰壁高さ0.0(m), 左からの位置0.25(m)
東 幅6.5(m), 高さ2.3(m), 腰壁高さ0.0(m), 左からの位置0.25(m)
西 幅6.5(m), 高さ2.3(m), 腰壁高さ0.0(m), 左からの位置0.25(m)
北 幅6.5(m), 高さ2.3(m), 腰壁高さ0.0(m), 左からの位置0.25(m)
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壁 |
コンクリート180mm
押出発泡ポリスチレンフォーム45mm
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天井 |
コンクリート180mm
押出発泡ポリスチレンフォーム45mm
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床 |
合板12mm
コンクリート180mm
押出発泡ポリスチレンフォーム45mm
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ガラス |
熱貫流率5.16(kcal/hm2℃), 日射透過率 0.856, 日射透過係数100(%)
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気象データ |
東京 緯度 35.7(°), 経度139.8(°)
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換気回数 |
0.5回/h
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壁、天井、床の材料の並びは室内側、室外側の順です。