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bind_45.jpg開口部をかえて比較をしてみましょう。

窓の設定では、開口部の大きさと同時に、窓の性能も重要です。
ここでは、窓の性能を変えてシミュレーションをしています。
最近では、省エネタイプの窓も増えてきました。
地域の気候条件によって、その性能を生かしきれない場合もあるので、
考慮して窓の仕様を決める必要があります。

base1_fig.gif

ケース1(室外側に断熱材)

普通単板ガラス

熱貫流率5.16[kcal/m2h℃]

日射透過率  0.856
日射透過係数  100%

ケース6(室外側に断熱材+窓材を変更)

遮熱複層ガラスB(A6)

熱貫流率2.15[kcal/m2h℃]

日射透過率   0.360
日射透過係数  100%

結果の比較

case1_2.gifケース1 --- 2月

単板ガラス(冬)

  • 最高室温 16.62℃
  • 平均室温 12.35℃
  • 最低室温 10.18℃

case5_2.gifケース6 --- 2月

遮熱複層ガラスB(A6)(冬)

  • 最高室温  12.00℃
  • 平均室温  10.13℃
  • 最低室温  9.06℃

case1_8.gifケース1 --- 8月

単板ガラス(夏)

  • 最高室温 33.87℃
  • 平均室温 31.04℃
  • 最低室温 29.46℃

case5_8.gifケース6 --- 8月

遮熱複層ガラスB(A6)(夏)

  • 最高室温 30.10℃
  • 平均室温 28.86℃
  • 最低室温 28.05℃

緑の線:室温、黒の線:外気温

計算結果

冬の場合を比較すると、ガラスを変更した [ ケース6 ] の室温が低温で安定していることが分かります。
夏の場合を比較すると、[ ケース6 ] の室温は、全体的に低くなっています。
遮熱ガラスは、日射透過率が小さく、夏に遮熱に有効ですが、冬は日射を取り入れにくくなります。

共通計算条件

建物形状
幅12(m), 奥行き6(m), 高さ2.6(m), 方位0(°)
開口部
南 幅8.0(m), 高さ2.3(m), 腰壁高さ0.0(m), 左からの位置0.25(m)
東 幅6.5(m), 高さ2.3(m), 腰壁高さ0.0(m), 左からの位置0.25(m)
西 幅6.5(m), 高さ2.3(m), 腰壁高さ0.0(m), 左からの位置0.25(m)
北 幅6.5(m), 高さ2.3(m), 腰壁高さ0.0(m), 左からの位置0.25(m)
日射吸収率
[室内側] 0.4, [室外側] 0.6 [天井室外側] 0.2
コンクリート180mm
押出発泡ポリスチレンフォーム45mm
天井
コンクリート180mm
押出発泡ポリスチレンフォーム45mm
合板12mm
コンクリート180mm
押出発泡ポリスチレンフォーム45mm
ガラス
熱貫流率5.16(kcal/hm2℃), 日射透過率 0.856, 日射透過係数100(%)
気象データ
東京 緯度 35.7(°), 経度139.8(°)
換気回数
0.5回/h

壁、天井、床の材料の並びは室内側、室外側の順です。