開口部をかえて比較をしてみましょう。
窓の設定では、開口部の大きさと同時に、窓の性能も重要です。
ここでは、窓の性能を変えてシミュレーションをしています。
最近では、省エネタイプの窓も増えてきました。
地域の気候条件によって、その性能を生かしきれない場合もあるので、
考慮して窓の仕様を決める必要があります。
ケース1(室外側に断熱材)
窓 |
普通単板ガラス
熱貫流率5.16[kcal/m2h℃] 日射透過率 0.856
日射透過係数 100%
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ケース6(室外側に断熱材+窓材を変更)
窓 |
遮熱複層ガラスB(A6)
熱貫流率2.15[kcal/m2h℃] 日射透過率 0.360
日射透過係数 100%
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結果の比較
ケース1 --- 2月
単板ガラス(冬)
- 最高室温 16.62℃
- 平均室温 12.35℃
- 最低室温 10.18℃
ケース6 --- 2月
遮熱複層ガラスB(A6)(冬)
- 最高室温 12.00℃
- 平均室温 10.13℃
- 最低室温 9.06℃
ケース1 --- 8月
単板ガラス(夏)
- 最高室温 33.87℃
- 平均室温 31.04℃
- 最低室温 29.46℃
ケース6 --- 8月
遮熱複層ガラスB(A6)(夏)
- 最高室温 30.10℃
- 平均室温 28.86℃
- 最低室温 28.05℃
緑の線:室温、黒の線:外気温
計算結果
冬の場合を比較すると、ガラスを変更した [ ケース6 ] の室温が低温で安定していることが分かります。
夏の場合を比較すると、[ ケース6 ] の室温は、全体的に低くなっています。
遮熱ガラスは、日射透過率が小さく、夏に遮熱に有効ですが、冬は日射を取り入れにくくなります。
共通計算条件
建物形状 |
幅12(m), 奥行き6(m), 高さ2.6(m), 方位0(°)
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開口部 |
南 幅8.0(m), 高さ2.3(m), 腰壁高さ0.0(m), 左からの位置0.25(m)
東 幅6.5(m), 高さ2.3(m), 腰壁高さ0.0(m), 左からの位置0.25(m)
西 幅6.5(m), 高さ2.3(m), 腰壁高さ0.0(m), 左からの位置0.25(m)
北 幅6.5(m), 高さ2.3(m), 腰壁高さ0.0(m), 左からの位置0.25(m)
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日射吸収率 |
[室内側] 0.4, [室外側] 0.6 [天井室外側] 0.2
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壁 |
コンクリート180mm
押出発泡ポリスチレンフォーム45mm
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天井 |
コンクリート180mm
押出発泡ポリスチレンフォーム45mm
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床 |
合板12mm
コンクリート180mm
押出発泡ポリスチレンフォーム45mm
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ガラス |
熱貫流率5.16(kcal/hm2℃), 日射透過率 0.856, 日射透過係数100(%)
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気象データ |
東京 緯度 35.7(°), 経度139.8(°)
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換気回数 |
0.5回/h
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壁、天井、床の材料の並びは室内側、室外側の順です。